体験工房案内
工房へのアクセス Access to the workshop
〒940-2401 長岡市与板町東与板369-1 [大きな地図で見る]
TEL:0258-72-2303
「 羽布研磨 」という緑色の目印看板と、両側にカーブミラーがある交差点を曲がってください。徒歩で約3分の所に駐車場もございます。
【バスでお越しの方】
長岡駅大手口12番線より出発の 「長岡駅前=与板=寺泊 線」か「長岡駅前=李崎=与板 線」に乗車。
「江西団地」バス停で降車後、徒歩約10分。
与板打刃物の歴史 History of Yoita forged blades
越後与板打刃物の歴史は古く戦国時代にさかのぼります。
上杉謙信の四天王の一人、直江大和守実綱が、春日山より兼光・兼辰の流れをくむ刀剣師を与板に連れてきたのが起源と伝えられています。
徳川時代に入ってからは、牧野氏、続いて井伊氏の城下町として、また、信濃川の舟運が隆盛をきわめた河湊として与板は発展し、三輪家、山田家、新木家などの有名な豪商が台頭しました。
享保年間には、与板の打刃物は「土肥のみ」(土肥助右エ門の作)「兵部のみ」として広く天下に知れ渡っていました。
明治に入ると、竜眠斉兼行などの刀工が刀剣を造るかたわら、鉋(かんな)の製造に着手し、爾来全国に優れた大工道具を供給し続けてきたのです。
こうして戦国の世より400年余を鍛えに鍛えられた与板の打刃物は、その伝統的技術と技法を守り続けて今日に引き継がれ、昭和61年に「伝統的工芸品産地」として国の指定を受けました。
現在も、優れた鍛接・鍛造技術と改良を加えた生産方式で、伝統打刃物の切れ味を世に問い続けています。
歴史の重みを感じる伝統のまち与板 A traditional town Yoita where you can feel the weight of history
与板は、信濃川の左岸に沿い三島丘陵に接して南北に細長く拓けた地域で、長岡市の北部、ほぼ県の中央に位置する古い歴史のまちです。
小高い丘陵地からは縄文中期の住居址や多数の火焔土器が発掘されており、越後古代誌や康平三年の越後地図には「與板」と記され、寛治元年の越後地図には「與板」とあります。
その後の建武年間には新田氏一族が城をかまえ、戦国時代には直江氏、江戸時代には牧野氏、そして井伊氏が城を築きました。河川交通の要衝となったこの地は、人と物資が行き交う城下町として繁栄し、越後屈指の豪商も活躍しました。
明治になり、廃藩置県によって「與板県」に、その後新潟県に合併して郡役所が設置され、名実ともに三島郡の中心地となりました。
この間4百年余の伝統ある打刃物づくりを地場産業として発展し、戦後の復興期には「越後与板は金物どころ/槌の音から夜が明ける」と唄われたほどでした。
平成十八年、長岡市に合併して長岡市与板町となり、ものづくり産業の一翼を担うかたちで今も存在感を示しています。